Medbb's blog

日々の中でなにかしらまとまった話をしたときや調べたときの内容を忘れないように書き留めたページです

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入学された皆さんへ(2022年度版)

 ご入学おめでとうございます.これまでと違い入学したら年齢の異なる方が多いと思っている方が多いのではないでしょうか.年齢が違う同級生にどのように話しかけたら良いのやらと悩む方も多いかと思います.それも一つの経験ですし,学生時代の友人・知人は貴重ですので幅広く多くの方と良い人間関係を築いていただけたら良いなと思っています.良い人間関係の構築には程よい距離感を保つことがカギかなと思っています.あまり近すぎても駄目な場合もあるでしょうし,かといって遠すぎると見失ってしまいかねません.これから本学での6年間の学修が始まりますが,人間関係と同様に様々な事柄に取り組むわけですが得手不得手があったとしても,そのような科目を遠ざけてしまうということはしないでください.

 皆さんは医療機関における実習が必要なので講義で学ぶことと,実習で学ぶことが入り乱れる格好になります.講義を疎かにしていると実習で学べるはずのことに気がつかないまま・・・なんてことになりかねません.

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よりよい医療に貢献する医療情報技師の役割 より)

無論,実習も真摯に取り組むことで過去の講義において理解が足りなかった部分に気がつく経験もされると思います.講義だけ,もしくは実習だけ本気出せば済むような世界では無いのでどちらもバランスよく取り組んでください.

 講義と実習で経験した「気づき」体験がこれからの人生を豊かにするだろうと思います.残念ながら世の中は学生時代に得た知識だけでは通用しません.国立大学協会「高等教育における国立大学の将来像(最終まとめ)」においても「これからの時代に求められるのは、個々の能力・適性に合った専門的な知識とともに、幅広い分野や考え方を俯瞰して、自らの判断をまとめ表現する力を備えた人材である。」とされており,「気づき」を活かして最良な判断が出来る人になって欲しいという思いです.

 「気づき」は自力で気づけるようになれば一番良いのですが,教員などからヒントを出されて気づくというケースが多くなるかなと思います.最悪なのは同期や先輩から「気づき」の機会を奪った格好で答えを教えてもらうこと(=気づいていない)でしょうか.特に初年次の教養で学修するはずの幅広い分野の知識や考え方を疎かにすると専門分野での理解も不十分なものになり,結果的に多くの場面で気がつかない勿体ない人生になりかねません.某名探偵(見た目は子ども頭脳は大人)は自身の立ち位置を理解し,上手く振舞いながら幅広い視点から様々なことに気づいて問題解決しているわけでして.

 さて,これまでの短期的な目標に向かっていた学習から,目的を達成するための学修にステージが変わります.第一歩となる一年次を新たな気持ちで歩んでください.