Medbb’s blog

日々の中でなにかしらまとまった話をしたときの内容を忘れないように書き留めたページです

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へき地医療ワークショップ 2018 in Nara にて

最後にまとめ・講評を依頼されているのですがその時にはこんな話をしようかなと思ったので書き留めておきます.

実際には,その日のワークショップで気になったことなどをまとめるので実際には話せないだろうと思いますが,根底にはこのような思いがあっての発言になると思います

 

へきち医療ワークショップですが奈良県が主催していた地域医療ワークショップをへき地医療支援機構 南奈良総合医療センターが引き継ぐ格好で昨年度改めてスタートした本会です.昨年度は名称も地域医療ワークショップとして引き続き開催したことを思うと過渡期だったように思います.

県から地域医療ワークショップが引き継がれた経緯を知る立場にないのでわかりませんが,結果としてへき地医療支援機構南奈良総合医療センターが継続された構図そのものが,このワークショップの主題であろう,この地での医療の在り方について議論し学ぶ場であることを明確に示したように思います.

それは地域住民の生活を守るうえで日常と非日常をどのようにデザインするかは当事者じゃないと責任を取れない構図だからだと思います.

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地域と医療の統合に資する 情報活用の考え方 -不足の観点からみる医療2.10- より)

 

なぜなら責任をとるといって謝罪したところで状況は改善しません.責任を取るには考えて状況を改善するよう行動するしか選択肢がありません.故に日常の中で自然に関心を持ちつづける当事者以外はありえません.

 

さて日常と非日常のデザインを考えたとき,それぞれを行き来できる地域の人材が必要となります.そこでは看護師が重要な役割になると思っています.故に本ワークショップがへき地医療に興味のある看護学生を対象にしていることは当然な事であり,地域の期待は相当なものと思います.

 

へき地において,自然に関心を持ちつづける当事者であるには何が必要なのか,その中には当然医療人としての普遍的なものも含むはずです.このワークショップでへき地の視点から「何か」を掴むキッカケになったことと思います.

 

以下本日の感想

 

1.自己紹介にて

各テーブルでそれぞれ自己紹介されていましたが,最初立って挨拶するグループやら座っているグループがありましたが,どのテーブルも笑顔が出るようになって拍手などが,浸透していったような気がする へき地は固有の文化を持っているがこのように専門職者同士がつながっていることで,それぞれの良い文化を取り入れられることに気が付いたのではないでしょうか

WCサッカーの日本人観客のマナーも最初は賛否両論でしたが,継続しその良さが徐々に浸透しているように思います

jp.sputniknews.com

 

他地域で行われていることに 気が付く感性が必要なのだと思います.

 

2. アンケートデータより村の特徴の抽出

 多い-少ないという定量的なものを,良い-悪いの軸に変換するときに悩まれた方も多いのではないでしょうか?例えば同様な事柄(自動車)に関しては運転している時間が長いことを「良い」と評価するテーブルもあれば,動く習慣が無いので「悪い」と評価したテーブルもあったりしました.

データを分析するときに軸が見えないとその後の活用に繋がらないので,常に意識することの必要性を痛感したのではないでしょうか. 

 

3.最終成果物(イベント案)について

・なかなか斬新な種目(ロードレースやゴルフ)を含むものもでましたが運動会や,定期的なイベントで夫婦で参加を念頭においているもの,市場を開くものなど提案がなされました.

健康づくり(運動・生活習慣)や検診の受診を促すもの,そしてコミュニティの構築を目的としているものもあり様々でしたが,どのように興味をもってもらうのかを各テーブルともに考えていたように思います.

 

会を通して皆さん楽しんで参加されていたように思います.運営が良かった事に加え参加される皆さんそれぞれが正しく楽しもうと思われたからだと思います.

 

そのような会に参加させていてただき私自身楽しい中での学びの時間になりました.

ありがとうございました.

地域医療フォーラム2017(主催:自治医科大学)にて

テーマは「地域医療の鍵を探る~機能分化の時代におけるホンモノの’連携’とは~」

分科会「ホンモノの’連携’を進めて得られるもの」

第4分科会は「地域医療・介護と連携」

 分科会の4グループで検討・報告した内容をとりまとめたものです。

 

検討内容をとりまとめたポンチ絵をとそれぞれの書いたメモ紙を並べながら皆さんの議論の流れを頭の中で整理しながら報告しました。

その時の言葉が足りない部分なども含め整理してまとめたものが以下

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私の所属したグループは「専門職間のギャップをどのように埋めるか」をテーマになりましたが、最初に、皆でKJ法を用いて意見を書き出し取りまとめていく中でテーマを決定しました。

 

他班の報告でも出ていたような意見も多かったのですが、まだ話が出ていないところでは「個人情報の取り扱い」の話が出ていました。FBやLINEなど簡単に情報を流通させれる時代であり今後考えなくてはいけないテーマではあります。

そのような中で「専門職間のギャップをどのように埋めるか」をテーマとして解決策について議論しました

 

では、専門職間のギャップをどのように埋めるかを考えたときに、病院の中での話でも住民の話などでも問題として「無関心」というキーワードが挙がっていました。結局のところ関心がないんですよね。関心が無ければ教育したところでなににもならない。

となるとまずは関心を持ってもらうところから始めて教育に結び付けていくことを考えました。

 

専門職者間のギャップを埋めるための手段としては連携会議の開催であったり多職種の勉強会を行うことなどが意見として挙がってきましたが、関心を持っていただくにはどのようにしたら、モチベーションを維持するためにはどのようにしたら良いのか?専門職者としては提供する対象である住民がどのような事で困っているのかを吸い上げることで維持できるのではないかと考えました。

 

では、住民の方の声をどのようにして専門職者に伝えるのかですが、その前に住民の方にも関心がないという問題が出ていました。あと正しい理解であったり、どのようなサービスが提供されているのかすらご存じないかもしれない。私自身も住民ではあるものの状況がよくわかっていない。故に住民が知ることから始めないといけない。

 

では住民はどこから教えてもらうのか?行政により様々な情報が広報がなされますが、わかりにくくなったりタイムリーに発信できないことなどが考えられます。結局伝わらないかもしれません。

では何が必要なのかとなります。キーとなる部分ですが、メディア(報道機関)です。過去の地域医療の例でもメディアが重要な役割を占めていました。良質な情報を様々な手段で住民に届けてもらう。そのようなことを期待している。このことで住民の方は関心を持ち正しい理解につながるのではないか。

 

では行政は何をメディアに伝えたらよいのか。世の中の意見の集約や具体的な計画。それをしないとメディアも伝えようがない。

 

「専門職間のギャップをどのように埋めるか」をテーマで検討したのですが、出来た関係図は専門職・住民・行政がつながったものでした。結局全体がつながらないと専門職間のギャップは埋めれない。そのつながりの中では情報が流通するわけですが、メディア(報道機関)ではなくても良いかもしれないが、良質な情報を多種多様な形態で流通させることのできる力のある組織がキーになるという結論に至りました。

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https://twitter.com/sutolabo/status/892187310514728961https:

 

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2017なら地域医療ワークショップにて

ワークショップの最後にご挨拶をさせていただいたときの発言の概要です。

 喋る前に頭の中を整理したメモをベースに少し文章っぽくしました。

当日は所々、脱線しながらでしたし、端折ったところもあるように思いますが、概ね喋れたと思います。

 1.本ワークショップ全般について 

 最初に院長先生が仰ったようにこのワークショップはこれまで約10年にわたり県が主催してこられたものを南奈良総合医療センター・奈良県へき地医療支援機構が引き継いだものです。

  主催者が変わったことは、色々な意味で地域医療の転換点を感じさせるものだったように感じています

  今回プレイヤーとしてではなく自由にテーブルを巡回できるポジションだったので、色々なグループでの議論の様子を見ることができ大変参考になりました。

参加させていただきありがとうございました。

以下に特にコメントしておきたいところのみ述べます。

 2.情報入手手段

   グループによって議論の仕方が異なり以下の3つの手法があったように思う
 ・その地域での経験に基づく情報を集積(村には一ヶ所しか信号がないなど)
 ・与えられた情報を丁寧に読み解き集積(パンフレット)
 ・ICT駆使
 これはファシリテータの影響も多かったり、与えられていた環境(ICT)の違いであった。なにやら「地域」医療を示しているように感じた。

 3.情報の解釈

  その村独特と思う話は本当に独特なのか?
 他にもそのような地域(例えば信号が一ヶ所)はあるわけで、地域医療を考えるには広く様々な地域に対して興味を持たなくてはならない。
自身の感覚と比較するのは危険な面もあるので慎重に(いわゆる先入観の話にならないように)

4.互助の話

 グループでのディスカッションは社会サービスと家族による助けを活用した話が多かったように思います。「互助」を含めて考えるのも良かったのではないでしょうか。
 その村で、どの程度の互助があるかは、非常に数値化が難しいところ。
 故に、日常をしる方々の肌感覚が重要で、村のイベントへの参加や日常からコミュニケーションをどれだけしているかがポイントに思います。

 ここにおられる医療従事者は適切な保健医療サービスを提供することで地域の住民の方から「ありがとう」と声をかけてもらえる関係だと思います。
 これからの保健医療は医療従事者の方が自然に住民に対して「ありがとう」と言いたくなる環境になればと思っております

5.参加いただいた看護学生さん発言できました?

  看護学生さんもグループワークで専門的な話が出てくると黙ってしまったり、思うように喋れなかったのではないでしょうか?でも勇気を振り絞って話をすると他の参加者はうなずいていたり感心されていたりだったように思います。どうだったでしょうか?

 将来はみなさんは今日一緒にグループワークを行っていた専門職の方のように地域医療を考える専門職者になられるわけですから、今日感じた気持ちを大切にとっておいてください。そして、どのようにしたらご本人やご家族、そして地域の住民からご意見をいただけるのかを考える良い経験になったと思います

6.地域という枠を飛び越えた地域

  実際に問題に直面された時に外部リソース(薬局)を上手に活用し解決されている話が出ていました。 

 地域医療でいう「地域」とはなにを指すのか、今後考えるべきポイントであると捉えています。

 途中でお見せしたスライド

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地域と医療の統合に資する情報活用の考え方-不足の観点からみる医療2.10- より)
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地域包括と医療の妙な関係-不足の観点からみる医療2.20- より)