後悔のススメ
以下の文は2012年当時勤務していた大学で発行していた「Weekly就活」に掲載されたものです.当時別のblogで公開していた(今でも公開していますが)ものです.
投稿日時について当時のものに揃えようか悩みましたが,そうなると今書いている文章そのものがあるとややこしくなるので止めることにしました.
オリジナルの投稿日時は2012-02-01 08:00 となっています.
就職活動をしている,もしくは控えている在学生に向けて書いた文章ですので,その点ご了承ください.
ある学生に四字熟語を創作してくれと、不意にお願いしました。わずか数分で5作品。これ、面接で聞かれることあるようです。みなさん作れますか?
その創作四字熟語ですがほかの学生に聞かすと、なにかおかしいと怪訝な顔。4文字なのだが熟語っぽくない。そのまんまじゃないかと。たとえば「○肉○食」を「焼肉定食」などと間違えたりしますが、焼肉定食なる言葉が深い意味を持っているように思えない。故に熟語ではないだろうと。これが弱肉強食であればそれなりに深い意味を説明できますよね(→これ読んでるあなた)
熟=十分に実った状態。四字熟語というのはそれぞれの文字が一体となって実り初めて熟語となるんだよなと。くだんの学生の作品はとりあえず2文字の単語を二つ組み合わせただけの語。一体感あふれない。とても熟語とはいえないという結論に至りました。
一体感とはいったいなんだろう。一体になると個々の足し算にとどまらない可能性を秘めたものになります。その期待感を抱かせるものが一体感だと私は考えています。学生のみなさんはこれまでの人生でいろいろな知識などを蓄えてきたことでしょう。でも、あなたがそれらを自分の中で消化していく努力をして一体感を出さなければ、人としての魅力は伝わりません。人としての魅力が伝われば、相手にはその秘めたる可能性が将来像としてまぶしく映ります。
よく、社会人が学生の間に勉強しておけば良かったと後悔している姿を見ます。私もその一人。これを在学中に後悔できればしめたものです。なぜならば、その時に何をすべきだったのか気がついたから。そして今後さまざまな機会を大事にするから。そしてその覚悟が出来れば自然と一体感を出せる人になれるから。「単位をとれれば授業の中身なんてどうでもいい」「勉強するだけ損」などと思っているあなたへ。後悔することをおすすめします。そこから始めてください。